Yahoo!広告(旧Yahoo!プロモーション広告)とは?初心者の方に基本をわかりやすく解説します

本記事は運用型広告の配信プラットフォームの一つであるYahoo!広告(旧Yahoo!プロモーション広告)の基本を整理した記事です。

Yahoo!広告とは

Yahoo!広告とは、ヤフー株式会社が提供している運用型広告の配信プラットフォームです。広告主はYahoo!広告を利用することで、Yahoo!JAPANの検索結果へ広告を配信する検索広告や、Yahoo!ディスプレイアドネットワーク(通称YDN)のコンテンツへ広告を配信するコンテンツ広告を出稿できます。

Yahoo!JAPANは月間アクティブユーザーID数が5,458万人を超え、日本における検索エンジンのシェアもGoogleに次いで2位です。Yahoo!JAPANでしか検索をしないユーザーがいるであろうことや、YDAはインフィード面を中心にユーザーのアクションを獲得しやすい広告枠を多く抱えていることを考えると、同じくリスティング広告の配信プラットフォームであるGoogle 広告を利用するのであれば、あわせてYahoo!広告の活用をおすすめします。

Yahoo!広告の主な掲載先

Yahoo!広告を利用すれば、以下のアドネットワーク(配信面)に対して広告を配信できます。

Yahoo!広告 検索広告

Yahoo!JAPAN上の検索結果だけでなく、bingなどのパートナーサイトの検索結果を保有するアドネットワークです。

Yahoo!広告 ディスプレイ広告(運用型)※YDA

Yahoo!JAPAN上の広告枠だけでなく、NAVERまとめやクックパッドなどのパートナーサイトの広告枠を抱えるアドネットワークです。

Yahoo!広告 ディスプレイ広告(予約型)※YDA

Yahoo! JAPANのトップページ、Yahoo!ニュースなどのサービスページに視認性の高い画像や動画を掲載できる広告です。予約制で掲載期間と表示回数を保証する広告で、同枠の運用型広告よりも優先的に配信されます。

Twitter(2019年7月24日で提供停止)

2019年7月24日までは、Yahoo!プロモーション広告を通してTwitterのタイムラインや検索結果へ広告を配信ができていました。現在はTwitter広告を通さないとTwitterに広告を出稿できませんのでご注意ください。

Yahoo!広告の課金体系

Yahoo!広告の費用はキャンペーンタイプ・広告掲載方式※によって以下の課金体系で発生します。広告を配信する前の初期費用等は発生しません。

※Yahoo!広告では、Yahoo!検索広告ではキャンペーンタイプ、Yahoo!ディスプレイ広告では広告掲載方式と呼ばれる設定によって広告の掲載先ネットワークや配信可能になる広告の種類、利用可能になるターゲティング機能が変わってきます。

クリック課金型

クリック課金型とは、広告がユーザーにクリックされると料金が発生する形式です。Yahoo!検索広告のすべてのキャンペーンタイプ、Yahoo!ディスプレイ広告(予約型)を除くすべての広告掲載方式を利用する場合の課金体系です。1クリックあたりの広告料金をクリック単価(Cost Per Click=CPC)と呼びます。

動画再生課金型

動画再生課金型とは、広告がユーザーに視聴されると料金が発生する形式です。Yahoo!ディスプレイ広告(運用型)の広告掲載方式「動画広告」を利用する場合の課金体系です。1視聴あたりの広告料金を視聴単価(Cost Per View=CPV)と呼びます。

ビューアブルインプレッション課金型

ビューアブルインプレッション課金型とは、ユーザーの視認領域に広告が表示された際に料金が発生する形式です。Yahoo!ディスプレイ広告(運用型)のキャンペーン目的「ブランド認知」、もしくはYahoo!ディスプレイ広告(予約型)を利用する場合の課金体系です。1表示あたりの広告料金をビューアブルインプレッション単価(viewable Cost Per Mile=vCPM)と呼びます。

Yahoo!広告の広告掲載の仕組み

広告掲載はオークション形式

Yahoo!広告の掲載(順位)は、広告主が「広告を出稿したいキーワード、ユーザー、サイトに対して1クリックあたり◯◯円まで支払う」という上限クリック単価(上限CPC)を設定し、他社の広告とオークション(入札競争)を行うことで決定します。※視聴課金型の場合は上限視聴単価(上限CPV)ということになりますが、Yahoo!ディスプレイ広告(運用型)で実際に動画広告の入札価格を決める場合は1,000視聴あたりの上限費用を設定します。

ただ、実際の広告掲載(順位)は、上限クリック単価だけではなく、『上限クリック単価×広告品質』によって算出されるオークションランクという指標の大きさで決定します。Yahoo!広告の掲載(順位)は、このオークションランクによって決まるため、上限クリック単価を上げる(広告料金を増やす)だけでは広告を(上位)掲載できない場合もあります。

「オークションランク」の要素

入札金額

各ターゲティング(キーワード、ユーザー、サイトなど)に対して1クリックあたり、1,000インプレッションあたり、いくらまで支払えるか、広告主が設定する価格のことです。入札金額は手動で設定するか、自動入札機能を利用して設定します。実際に請求されるクリック単価や視聴単価は、設定した上限クリック単価や動画広告の1,000視聴あたりの上限費用を上回ることはありません。※自動入札機能を設定している場合は除く

広告品質

Yahoo!プロモーション広告の広告品質の主な要素は、①推定クリック率(この広告はどれくらいユーザーからクリックされやすか)②広告文と検索語句の関連性③表示URLの過去のクリック率で、これらを基準に算出される10段階評価の指標が品質インデックスです。この品質インデックスは管理画面上の数値であり、あくまで広告品質を可視化・定量化するための指標であるため、実際の広告オークションで使用される広告品質とは異なります。

Yahoo!広告 ディスプレイ広告(運用型)の広告品質は、広告文と検索語句の関連性の代わりに、広告とユーザーの興味関心の関連性が考慮されます。また、Googleアドワーズと異なり、広告表示オプションの設定有無が広告品質に影響を与えることはないそうですが、逆に広告品質が低いと広告表示オプションが表示されないことがあるようです。詳しくはコチラの記事を読んでみてください。

参考:広告配信の仕組み – Yahoo!広告ヘルプ

Yahoo!広告の入札機能

Yahoo!広告の入札機能は、大きく分けると、自分で入札額を設定する個別入札目的に応じて入札額を自動で調整してくれる自動入札があります。また、使用できる入札方法は掲載先ネットワークとキャンペーンタイプ・広告掲載方式によって異なります。より詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてみてください。

Yahoo!広告(旧Yahoo!プロモーション広告)の入札機能

Yahoo!広告のターゲティング機能

Yahoo!広告で利用できるターゲティング機能は掲載先ネットワークとキャンペーンタイプ・広告掲載方式によって異なります。詳しくすべてのターゲティング機能を知りたい方は、以下の記事を参考にしてみてください。

Yahoo!広告(旧Yahoo!プロモーション広告)のターゲティング機能

Yahoo!広告のクリエイティブ機能(配信できる広告の種類)

Yahoo!広告で配信できる広告は掲載先ネットワークとキャンペーンタイプ・広告掲載方式によって異なります。詳しくすべての広告の種類を知りたい方は、以下の記事を参考にしてみてください。

Yahoo!広告(旧Yahoo!プロモーション広告)のクリエイティブ機能